児童発達支援事業所 ルプシ

ごあいさつ

私は、前橋市内の特別支援学校・特別支援学級の教諭を10年経験し、県外の児童発達支援事業所で児童指導員として勤務した経験を通し、
子ども達一人一人の持っている力を活かすこと、幼少期に五感を通して色々なことを体感させること、食事の大切さ等、私自身が学んだことを多くの人に届けたいという強い気持ちから、「ルプシ」を立ち上げました。
前橋市の自然を活かした「畑」づくりや農作業、体の土台となる「食事」、専門家の先生と共に「できる力」を育てる療育を段階的に取り入れ、保護者と共に様々な「方法」を学び、共に喜び合うアットホームな児童発達支援事業所となるように努めてまいります。

管理者  栗原 寿記

ルプシとは…

フィンランド語で“未来への架け橋”とい意味があります。子どもたちの「未来」への架け橋の場となりたい、またその子が生まれてきた「家族」、今後生きていく「社会」への架け橋となりたい。そんな願いが込められています。

【ルプシの療育プログラムの基本理念】

・自ら考え、行動する、思考力・行動力を育む。
・個々の得意分野を伸ばし、自立の糧とする。

①発達支援

「自分の身の回りのことは、自分でできるようにしよう」

子どもの尊厳を第一に考えるとともに、個々に発達段階に応じた支援を通じて、

社会的自立に向けたサポートをします。

専門的診断・発達段階・行動観察・心理状態・睡眠・食事・家庭環境等、総合的なアセスメントに基づいて、一人ひとりオーダーメイドの支援計画をたて、発達支援を行います。

②家族支援

「こどもを救うためには、家族が救わなければならない」(ネウボラ保健師の言葉)

保護者の方の思いを尊重し、共に寄り添いながら、段階的な支援を提供していきます。

③地域支援

「子育てはみんなで」

地域の他施設、医療機関、行政、相談員さんとの関わりを通じ、子どもを取り巻く様々な環境と連携を図り、子どもたちを見守っていきます。

保育園・幼稚園や就学先と情報共有し、保護者の希望に応じて連携を図りながら発達のサポートをします。

ルプシの5領域の支援

健康・生活

「心と身体の健康の維持・増進」

①食育

ルプシでは、食育に力を入れています。

畑活動の通し、土や虫に触れ、季節を感じながら、自らの手で野菜を育てます。

ひとつの物が育つ過程を学び、自ら育てた野菜を給食に使用することで、食への興味関心に繋げ、自然の恵みへの感謝の心を育てます。また、食事のマナーや姿勢、食具の使い方、バランス良くたべること等、食の基礎となる部分を育てていきます。同時に口腔内機能・感覚等に十分配慮しながら、咀嚼・嚥下・姿勢保持に関する支援を行います。

②基本的生活動作の習得

衣服の着脱、トイレトレーニング、食事、歯磨き、手洗い、荷物整理などの身辺自立を、子ども自身が自分の力でできるように促し、基本的な生活スキルの向上を目指します。

 

運動・感覚

「身体をたくさん動かすことで、様々な感覚を刺激し、心身を成長させる。」

①身体の土台作り

屋外活動では、ルプシファームで野菜を育て、土や虫、季節の野菜や花に触れ、時には泥だらけになって、思い切り身体を動かします。聴覚、触覚、視覚、臭覚、味覚を刺激することで、五感を鍛え、脳の活性化を促します。

幼児期は、揺れる・触る・回る・見るなど様々な感覚を十分に経験することが必要です。その経験から複数の感覚が統合され、環境に合わせて自身の身体をスムーズに動かしたり、落ち着いて課題に取り組んだりできるようになり、学習の基礎にも繋がっていきます。作業療法士が、ブランコ・トランポリン・バランスボール・砂・粘土など様々な遊びの中で、子ども自身が楽しみながら色々な感覚を調整できるよう促していきます。

②制作活動

月ごと、季節ごとの制作活動を通し、姿勢保持と手指の発達を促します。また物事に集中して取り組む力を養います。

③個別課題活動

一人ひとりの発達段階に合わせた個別課題の活動を、作業療法士、保育士が行い、日常生活に必要な動作の基本となる姿勢保持や、上肢・下肢の運動・動作の改善及び習得、筋力の維持・強化を図ります。

 

認知・行動

「認知の発達と行動の習得、空間・時間、数などの概念形成の習得」

①朝の会

子どもが一日の見通しを持って、主体的に活動に参加できるよう、毎朝、今日の日付・天気・1日のスケジュールなどを、絵カードを用いて説明しています。視覚・聴覚・触覚等の感覚を十分に活用して、必要な情報を収集し、行動につなげるという一連の認知機能の発達を促す支援を行います。また、積み木やパズル、砂時計や数遊びを取り入れ、空間・時間などの概念の形成を図ることによって、認知や行動の手掛かりとして活用できるように支援します。

 

言語・コミュニケーション

「語彙力の向上や自発的な発音を促す」

①受容と表出

自分の今の気持ちを知り、自分の要求を言葉やジェスチャーで相手に伝えられること、自分にも気持ちがあるように、相手にも気持ちがあることを知り、相手の意図を理解するなど、言語を受容し表出する支援を段階的に行います。

②言語の形成と活用

具体的な物事や体験と言葉の意味を結びつけることにより、自発的な発声を促し、体系的な言語を身に付けることができるよう支援します。

③SST

SST(ソーシャルスキルトレーニング)とは、社会という人と人との関わり合いの中で生きていくために必要な能力を身に付けるためのトレーニングのことをいいます。社会で暮らしていくうえで、人間関係を円滑に進めるには

・きちんとあいさつができる

・相手の気持ちを考えられる

・感謝ができる

・自分の事を解ってもらう

・順番を守ることができる

など、様々なスキルを重ね合わせていく必要があります。一人ひとりの特性に合わせた個別支援計画に基づき、言語的・非言語的なコミュニケーションを獲得するための支援を行います。

 

人間関係・社会性

「人との豊かな関係性を築くための土台をつくる」

①愛着(アタッチメント)の形成と安定

子どもが基本的な信頼感を持つことができるように、環境に対する安心感・信頼感、人に対する安心感・信頼感、自分に対する信頼感を育む支援を行います。

子どもたちの

“ルプシに行くのが楽しみ!”

“明日もルプシに来たい!”

という気持ちを何よりも大切にしています。

②仲間づくりと集団への参加

ルプシでは、1歳〜就学前の子どもたちが一緒に活動をしています。異年齢で活動することを通じて、互いの存在を認め合い、相互理解を深めながら、仲間づくりにつながるよう支援します。

③協調を学ぶ

ルールや勝ち負け、順番のある遊びを取り入れることで、社会性や対人関係の芽生えを支援します。時には負けを認め、自分の感情に折り合いをつけたり、情動の調整ができるよう支援します。また、遊びの中で順番を待つこと、役割分担やルールを守ることで、他者との協調性を養えるように支援します。

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